シュラスコのはじまり
シュラスコは、アルゼンチンなどの近隣の国からの遊牧民が持ち込んだなどの諸説もある、ブラジル南部のガウーショ(カウボーイ)の郷土料理です。
ブラジルはもちろん、南アメリカなどのスペイン語圏の国々でも「アサード」と呼ばれ、アルゼンチン、ウルグアイ、ボリビアなどでも人気の肉料理です。
カウボーイ達が “Fogo de chao”(焚火)で豪快に焼いた牛を、岩塩で食べるスタイルがシュラスコの起源となりました。
ブラジル現地のシュハスカリア(シュラスコを提供するレストラン)へ行くと、カウボーイ姿のギャルソンがもてなしてくれます。
焚火のディスプレイなどもあったりして、ブラジル南部の雰囲気の中でシュラスコを存分に楽しむことができます。
レストランでは、鉄串に牛肉、ソーセージ、鶏肉などを刺し、岩塩をまぶして炭火でじっくり焼いてサーブしたお肉をいただきます。
家庭ではなかなか手に入れにくい、クッピン(コブ肉)やフラウジーニャ(カイノミ)などは是非シュハスカリアでご堪能下さい。
シュラスコの作り方
ここでは、家庭で手軽にできる炭火焼でのシュラスコの作り方を紹介します。
まず、シュラスコの王道である、ピッカーニャと呼ばれる牛肉のイチボを用意します。厚さは好みですが、焼き加減が調節できるので2cmぐらいの厚さがおすすめです。
冷蔵庫から出しておき、常温に近い状態で岩塩をまぶして焼きます。
焼き加減はお好みで!
リングイッサ(ブラジルソーセージ)もシュラスコには欠かせませんね。
焼きすぎなぐらい焼き目がついた香ばしい味がブラジルでは好まれているようです。
火からおろしたら、お好みの大きさにサーブします。
切れ味のよいブラジルメーカーのナイフを使うとお肉の繊維を壊さずきれいに切ることができます。
また、エスペチーニョといって、鉄串などにピーマンやパプリカ、玉ねぎなどと一口大に切った肉を刺して焼く方法も、アウトドアなどでも手軽に食べられ、野菜も一緒に摂れるのでおすすめです。
女性やお子様に人気のワンプレート料理の一品にもピッタリです。
ピッカーニャやリングイッサ、エスペチーニョ、コラサォン(鶏ハツ)などの定番はもちろん、シュラスコの醍醐味は、肉を食すことなので、様々な部位にも挑戦してみましょう。
じっくり長時間ホイル焼きにしたコステーラ(牛骨付きバラ肉)はアウトドアなどでも楽しめる調理方法の1つです。
バーべーキューでシュラスコを格段に美味しく焼く為に、炭は肉を焼く前にあらかじめよく焼いて表面に白い灰がうっすらかぶった『熾き』の状態にしておくことをお忘れなく。
火力が安定し、遠赤外線効果でより美味しく焼くことができます。
シュラスコには欠かせない名脇役
本場ブラジルで鉄板なシュラスコのお供は知っていますか?
ブラジル人おすすめの、お肉にベストマッチな食べ方を紹介します。
・岩塩のみで肉のうまみを味わう
・万能野菜ビネガーソースの、ヴィナグレッチ”Molho de Vinagrete”を和える
・キャッサバ芋の粉で作られたファロッファ“Farofa”を肉にまぶす
ヴィナグレッチは、トマト、玉ねぎ、ピーマン(キュウリでもOK)を微塵切りしたものに、塩、オリーブオイル、ビネガーで味付けした簡単にできる野菜ビネガーソースです。
オレガノや、イタリアンパセリの微塵切りを混ぜると風味がアップして美味しく仕上がります。
ファロッファはブラジルの食材を販売してるお店で購入することができます。
デザートにパイナップルやバナナを焼くのもお忘れなく!
バナナは皮がついたまま焼きましょう。
見た目が真っ黒になりますが、それが焼きバナナが美味しくできたサインです。
焼くだけで甘さが増して絶品ですよ。
お好みでシナモンをふっていただきます。